ロマンチックだけどシビア。アメリカ人との恋愛事情!

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筆者も含めてですが、最近は国際的なカップルも増えてきています。

アメリカでは女性が日本人で男性が外国人というパターンも多いですが、最近は日本人男性と外国人女性のカップルもよく見かけます。恋愛はどこの国と付き合うにしても大変なことはつきもので、日本人同士のカップルであれ、国際カップルであれ同じことですが、アメリカ人との恋愛事情と日本との違いをお伝えしたいと思います。


異性が2人で出かけたらデート?

日本だと友達という概念は異性においても根強く、男の子と女の子の異性の友達が2人で出かけることもよくあります。その感覚でアメリカに来てからも仲良くなった異性の友達とよく出かけていると、あとから聞いたら実は相手には好意があったなんてこともあり得ます。男女が2人で出かけるのはデートと思っていた方が無難だと思います。

日本では友人関係から発展して恋人同士になるというパターンも多いかと思います。友達としてずっと仲良くして出かけることも珍しくないです。

もちろんアメリカでも男女の友情はありますが、特に男性が女性を誘う場合は、女性として意識していることが多いようです。しかし女性をデートに誘うからといってデートの相手が一人とも限りません。

デート期間中はお試し期間中のようなものなので、恋人として真剣な交際をするためのふさわしい相手なのかどうかをお互い見極める期間とも言えるでしょう。


日本的な「告白」文化はない!

「付き合ってください!」

という告白のセリフは日本ではよく聞きます。

「どっちから告白したの?」などとカップルに質問することもよくあります。しかし筆者はアメリカに在住して17年経ちますが、デートを何度かして、いつの間にか恋人同士になっていたというパターンをよく聞きます。

デートを何度も重ねていくうちに、お互い「この人」だなと思い始めることになると思います。もしどちらか一方がこの人とは合わないと感じたら、必然的にデートは断ることになるでしょう。断ることもなく、ずっとデートが続いているのであれば、その場合は恋人同士になっている可能性もあります。

日本人からすると、「告白されていないのに…」と困惑するかもしれませんが、友人や家族に「This is my girlfriend.(僕の彼女だよ)」などと紹介されて、初めて「そうだったんだ!」と気づくこともあるようです。

また、どちらか一方から、もしくは話の流れで、お互いの関係をはっきりさせることもあるようです。日本人であれば、はっきりさせたい方も多いでしょうし、日本人でなくても、すれ違いを避けるためにも、自分たちの関係の認識を一致させておくのは大切なことです。自分が気になったり、タイミングがあったりした時に、他の人とはデートはしていなくて、真剣な付き合いであることをお互いはっきりさせれば、信頼関係も築けることになるでしょう。


相手が自分だけとは限らない

しかしながら、関係をハッキリさせようとして、実はデートをしている相手が自分だけではなかったということももちろん起こります。

日本の告白文化はとてもユニークで「告白する→付き合う→デートに出かける」という流れが根付いていて、付き合う前に体の関係を持つことをよく思わない人もいると思います。

しかしアメリカではデート期間中(いわゆるお試し期間中)にキスをしたり体の関係を持ったりすることもあります。デートを続けているから恋人だと勘違いしてしまうと、他にもそうゆう相手がいたという事実を後から知ることになることもあります。

アメリカではデートの相手と別れ際にキスをすることはよくあることなので、ここは勘違いしないためにも、きちんとアメリカでの付き合い方を理解し、タイミングをみながら二人の関係性を確認することは大切です。


「愛している」は本当に愛している時

日本の若いカップルなどで、「愛してる」と付き合って数日で使っていることを耳にしますが、アメリカで恋人に「I love you」というときは、真剣な交際に発展してからのことが多いです。

家族に対する愛にも使う表現なので、家族を愛するように、恋人との関係が深いということです。逆に言うと、あまりに簡単に「I love you」と言ってくる相手は少し信用に欠けるでしょう。

そして日本人がデートを数回しただけで相手に「I love you」と簡単に使ってしまうと、相手はお試し期間中のデートを楽しんでいただけで、相手の本気度にびっくりして、逃げ出してしまうこともあり得ます。素敵な相手とのせっかくの関係が、ちょっとした文化の違いでうまくいかなくなるのは残念なので、前もって理解しておくことも大切でしょう。

逆に相手から「I love you」と言われると言うことは、結婚も前提とした深いお付き合いをしたいと言う意味にも取れるので、2人の明るい未来につながるかもしれません。


家族への紹介

日本で恋人を親や家族に紹介するとなる、年代にもよりますが、「結婚も視野に入れた真剣な交際をしています」と、アピールすることにもなります。しかしアメリカではデート中の段階でも家族にデート相手を紹介したり、時期が重なればホリデーなどの家族の集まりにも連れて行ったりすることもあるので、必ずしも真剣な交際ということではないことも覚えておきましょう。

もちろん家族によって程度の差はありますが、アメリカでは大人になってからも家族との交流が日本よりも多いように感じます。

特にアメリカではクリスマスは家族で集まる最大のイベントです。日本では恋人同士で過ごすことがステータスとされていて、「クリスマスは家族と過ごすから会えない」なんて言われたら、浮気を疑ってしまいますが、むしろクリスマスに恋人とのデートを断って家族のもとへ帰っている人の方が、家族を大切にする素敵な人という好印象がもてるでしょう。


サプライズが大好き

とにかくお国柄だと思うのですが、何でもサプライズが大好きです。

自宅のリビングで「結婚しようか」とさりげなくプロポーズするのも筆者はすごく素敵だと思うのですが、だいたい周りを見ていると、男性がプロポーズをするときは人生の一大事で、友人や家族の協力のもと、大々的にプロポーズをすることが多いです。

野球観戦の最中に”Will you marry me? (結婚しよう)”と大画面に大きく名前も載せて、大勢の前でプロポーズをしたり、家族や友人をこっそり招待して、何も知ずに来た彼女にプロポーズをして、みんながサプライズで祝福したり、在米生活の中で数あるサプライズのプロポーズを目にしてきました。

もちろん、サプライズはプロポーズだけではありません。ありとあらゆる場面で行われています。特に誕生日会などはよくあるケースで、毎年欠かさずサプライズの誕生日会をご主人に開いる友人もいるほどです。毎年やっていたら、サプライズされる側も気づいているのではと思ってしまうのですが、いつも驚いているので、する側もされる側も慣れたものです。サプライズし合うことで愛情表現をしているんだろうなと思います。


個人差はあるにせよ、基本的には愛情表現も豊かで、ロマンチックで、サプライズも好きなお国柄だと思うので、デート中でもとても楽しめると思います。

しかしデート期間中であれば、他にも同じくデートをしているかもしれないというのはシビアな話でもあります。

日本のように「告白した後に付き合ってみたら思っていた人と全然違った…」などという話もよく聞くので、こうゆう失敗も避けるために、お互い様子を見ながらお試しデートを重ねていくやり方もいいのかもしれません。もちろんお互いの文化や事情を考慮しながら、素敵な恋愛を進めていけることがベストだと思います。

Writer

MAKO

「素敵ママ」を目指してライター・翻訳家として日々奮闘中。 ロサンゼルス在住・アメリカ人と国際結婚

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