文化の違いは当たり前!アメリカ人との結婚生活【国際結婚事情・アメリカ生活】

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国際結婚は近年増えていますが、言葉も文化も違う人との結婚生活は想像以上に大変です。

筆者もアメリカ人と結婚生活を送って10年以上経ちますが、色々と大変なことはあります。特に恋愛していた頃とは違って、家族付き合いもあるので、文化の違いは生活に大きく影響してきます。

我が家は、私が日本人、夫がアメリカ人、義理の姉の夫がパレスチナ人とアジア、欧米、中東とたくさんの文化が混ざり合っています。クリスマスなどのホリデーシーズンにはみんなが集まり、日本語、英語、アラビア語といろんな言葉も飛び交い、食卓にはさまざまな料理が並びます。


ヘルシー?ジャンク?野菜を摂らない食生活!

私たち夫婦子供が産まれる前は、甥っ子たちの面倒をよくみていました。アラビア人とアメリカ人のハーフで目鼻立ちの整ったとても可愛い子供達でした。ただ、ベビーシッターを頼まれるときに、いつも困るのが食事です。彼らの好きな食事は基本的に、ピザ、ホットドック、ハンバーガーなど、アメリカの定番メニューです。日本の食生活で育った私は、もちろん自分では作れない上、毎回このようなジャンクフードを与えることに罪悪感を感じてしまいました。

でも、姉夫婦は全く気にしている様子もなく、甥っ子たちの食べられるメニューをいつも用意していました。逆に今度私たち夫婦の子供を預かってもらうときも、もちろん同じようなジャンクフードが出てきてしまいますが、預かってもらっているので文句は言えません。

アメリカの子達は、いつ野菜を摂っているのだろうとこの甥っ子達を観察したこともありますが、野菜を食べているのを見たことはありませんでした。それでもすくすく元気に育っていましたし、野菜を食べなくても人は成長するのだなと思ってしまいました。

思い起こせば、私が夫と出会った頃、彼もまた野菜を食べない人でした。私と生活するようになり、少しずつ野菜を食べる機会が増えていきましたが、とにかく野菜を取る習慣がなかったようです。

生活習慣病の増加などによって、生活が見直されるようになり、セレブがヘルシーフードを取り入れてることもあり、健康的な食生活も人気が出てきています。

少しずつアメリカ人の一般的な家庭でもヘルシーな食事が取り入れられるようになりましたが、それでも健康に良いものは高価なこともあり、ジャンクフードの人気は目立ちます。もちろん各家庭にもよるかとは思いますが、未だこのような食生活がアメリカには根付いているように感じています。

基本的に、我が家の食卓では野菜も取り入れた献立を心がけていますが、子供達が喜ぶのでたまにはピザやハンバーガーを食べることももちろんあります。なるべくお野菜も取りながら、この辺は健康も意識しつつ、時には羽目を外してアメリカっぽいジャンクフードも取り入れて、バランス良く生活していきたいなと普段から心がけています。


お肉を焼くのは男の人

食事の支度を含めた家事は女性がすることも未だ多い日本ですが、アメリカではBBQなどのお肉料理は男性がやってくれることが多いようです。

家族の集まるホリデーや友人などを集めたパーティーなどで、ステーキやハンバーガーのお肉を外で焼いているのは、だいたい男性です。ビール片手に、ほかの男性陣とスポーツの話をしながら、ワイワイお肉を焼いている光景を見るのはいつもほのぼのしてしまいます。

食生活が違うと生活をする上では大変なことも多いですが、こう言った文化の違いが逆に女性にとってのメリットになることもあるのが嬉しいです。


義理の家族にも使う「I LOVE YOU」

日本で「I love you」と聞くと、恋愛中の若いカップルが使う甘い言葉というイメージですよね。しかしアメリカではこの「I love you」は交際相手や配偶者だけでなく、子供や家族に対してもいつも使います。

正直、義理の母親から始めて「I love you」と言われた時は、「I love you too」と返せませんでした。夫にしか使ったことのない言葉でしたし、「私は彼女を愛しているのか?」と本気で考えてしまった思い出があります。義理の母からしたら、深い意味はなく、息子の彼女として、愛おしい存在だっただけでしょうが、結婚してからもしばらくはなんて返したらいいのかわからずに返答に困っていました。しかし、結婚して10年以上、さすがに私も彼女を愛おしい家族として、「I love you too」と言えるようになりました。私の方から言い出すことはあまりありませんが、電話を切る時や、別れ際などにいつも言っています。

欧米人の男性は日本人男性のようにすぐに「愛している」と言わない傾向があります。交際を始めた頃は「I like you」などを使うので、付き合い始めてすぐに簡単に男性に「I love you」と言ってしまうと、重く思われてしまうこともあるようです。逆に男性の方から「I love you」を言ってくれるようになったら、結婚をも意識した深い関係ということになるでしょう。

私たち夫婦も、I love youを言い出したのは、随分と経ってからでしたし、今ではロマンチックな愛の言葉というよりは、挨拶の言葉として使うことが多いです。日本ではなかなか親子間で「愛してる」は使わないですが、毎日子供達に対しても、「I love you」と言っています。言わなくても伝わっているだろうではなく、たとえ挨拶のようになっていても、言わないよりもきちんと「愛」を伝える文化はとっても素敵だなと正直気に入っています。


全然違う!子育ての仕方 夫婦関係と親子関係

子供が産まれると、さらに文化の違いは表面化してきます。

日本では子供が産まれると夫婦関係よりも親子関係がかなり強くなる傾向にあります。成人した子供も実家の親を頼ることも多いですし、結婚するまで実家で一緒に暮らすことも一般できです。

アメリカでは子供が生まれても、個々の関係を大事にする傾向があり、夫婦関係は親子関係と同じく大切にされます。夫婦の寝室と子供の寝室は小さい頃から分けられることも多く、車内でも夫婦が前の席に座り、子供たちは後ろの席。時々、子供をシッターに預けてデートに出かけるなど、子供が産まれたら、すべて子供との生活スタイルに合わせるというよりかは、夫婦は夫婦でもお互いの時間を持つように心がけているカップルが多いです。もちろん子供との生活も大切にしていますし、また友人と出かけるなどの個人の時間も尊重されているように思います。

日本の家庭では子供が大きくなるまで川の字に寝ることが多いですが、我が家では生後3ヶ月くらいから夫婦の寝室と子供の寝室を分けるようになりました。もちろんこのやり方は賛否両論あり、最初のうちは泣いてしまうことも多く大変ではありますが、泣いたときには必ず近くにいてあげたり、抱っこしてあげたり安心できる環境を整えてあげて、慣れるまで付き添ってあげれば、大丈夫だと思います。慣れるまでは睡眠不足にもなるので大変でしたが、「ママがいなければ夜は寝られない」ということもないので、子供預けて、友人や夫と夜出かけることもできるのは嬉しいです。日本では「子供を置いて出かけるなんて・・・」とまだ母親が遊びに出ることを悪く言われることもありますが、アメリカでは当たり前のこととして肯定してくれる文化なのは、母親にとってはありがたいです。おかげで今でも流行りのファッショんや美容にも気を使えるので楽しい生活を送れています。

子供のお風呂に関しても、日本との違いは大きいです。日本では親も子供も一緒にお風呂に入り、湯船に仲良くつかることが当たり前です。しかしアメリカでは、大人が子供に裸を見せることは場合によっては虐待に当たる可能性もあり、気をつける必要があります。私自身も日本で生まれ育ったし、温泉の文化も身近だったので、特に違和感がなかったのですが、やはり夫を含め周りの意見を考慮し、子供だけをお風呂に入れてあげるやり方を取り入れました。なので、夫はもちろんのこと、子供達も日本に帰国した際に、知らない人と温泉に入るのは抵抗があるようです。

生活環境が大きく変わるので、国際結婚には大変な部分も多いですが、その反面いいこともたくさんあります。日本人相手であれ、外国人相手であれ、基本的に尊敬できる優しい男性と結婚をすれば、ある程度の困難は乗り越えられるような気はします。

もちろん人生は山あり谷ありの大変なこともたくさんあるので、簡単ではありませんが、国際結婚に限らず、お互いを尊重しあい、認め合うことが大切だと思います。

Writer

MAKO

「素敵ママ」を目指してライター・翻訳家として日々奮闘中。 ロサンゼルス在住・アメリカ人と国際結婚

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