ハワイ発のボーイ・バンド「クロッシングレイン(Crossing Rain)」に今から注目!

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▲クロッシングレイン(写真提供:Crossing Rain)

日本や韓国では「ボーイ・バンド」というジャンルが確立されています。その中でもBTSは世界中で注目され、アメリカのビルボードチャートで1位を獲得したり、国連総会で演説したりしています。先日ラスベガスで行われたコンサートには全米のARMY(アーミー)が集まりました。ちなみにハワイからも大勢のアーミーがラスベガスに出かけたようです。

アメリカでは、2000年代にバックストリート・ボーイズやNSYNC、ジョナ・ブラザースなどが大活躍しましたが、その後は台頭するグループが見当たりませんでした。

そんな中、ハワイ発のボーイ・バンド「クロッシングレイン(略してXR)」がデビューしました。ハワイには、元々フラ(ダンス)やチャント(詠唱)といった文化が根付いていて、踊りや歌の才能ある人が多いのです。

▲クロッシングレイン(写真提供:Crossing Rain)

ハワイ州全土でオーディション

プロデューサーのスーザン・H・キツさんは、謙虚で思いやりがあって、好きな歌や踊りに打ち込んでいるハワイの青年が活躍できる場所を提供したい、そしてボーイ・バンドを作りたいというビジョンを長年持っていたのです。その夢を叶えるために、スーザンさんはハワイ全土でオーディションを繰り広げました。

以前からK-Popの大ファンで、歌や踊りにも精通しているスーザンさんは、クロッシングレインのメンバー選びにはかなりの時間と労力をかけました。

ステージでのテクニックも重要でしたが、それよりも素直で謙虚な人間性を重視してメンバーを選んだそうです。

選ばれた6人のメンバー

そんな厳しいオーディションの結果、2021年はじめに6人のハワイ在住の青年が選ばれました。

アッシャー(アッシャー・モルガド)

若いながらもオアフ島カネオヘの名門ダンスカンパニー「24-7ダンスフォース」でのインストラクターの経験もあるアッシャーのダンスには定評があります。多様な文化的背景と神秘的とも思われるしなやかな動きで多くのファンを魅了しています。クロッシングレインでは振り付け担当。

インスタグラム:@xr_iamasher

▲アッシャー

ジェイ(ジョーデン・ケアロハ・ヤマナカ)

ジェイのお父さんは、ハワイの名ファルセットアーティストとして有名なマーク・ヤマナカです。音楽一家に育ち、ピアノやギター演奏も得意なジェイは、クロッシングレインでは、父親譲りの美声でリードボーカルを務めています。作曲も得意で、故郷であるハワイ島ヒロの街のことを美しい旋律にのせた歌も作っています。

インスタグラム:@xr_jorden

▲ジェイ(写真提供:Crossing Rain)

ショー(高澤笑大郎)

クロッシングレインの最年少メンバーで現役中学生のショーは日本出身。現在はホノルル在住です。愛と希望のメッセージを音楽とダンスを通してハワイから発信、世界中の人をアロハの心で癒したいという大きな夢に向かって、毎日大好きな歌と踊りの練習に励んでいます。

インスタグラム:@xr_shotaro

▲ショー(写真提供:Crossing Rain)

デヴィン(デヴィン・テルヤ)

デヴィンは、K-Popメガグループが主催する国際アーティストオーディションの最終選考にも残ったことのある実力の持ち主です。ハワイの有名ダンススタジオ「スタジオ808」で学んだ振り付けのテクニックを駆使し、クロッシングレインでは歌と踊りで活躍しています。

インスタグラム:@xr_devin

▲デヴィン

ハル(エヴァン・ハルトシ・ドリア)

人を笑わせるのが大好きなハル。稽古場や楽屋でも、ハルの周りでは笑いが絶えません。ダンススタジオ「スタジオ808」のメンバーとしてのダンサーの経験を生かして、クロッシング・レインでは、ダンスの振り付けも担当しています。

インスタグラム:@xr_haru

▲ハル(写真提供:Crossing Rain)

モナーク(ワイアット・ケオラ・ディーン・カネシロ)

すでに数多くのアルバムやEPをリリースしているモナークはヒップホップが得意です。ハワイのグラミー賞とも称されるナ・ホク・ハノハノ・アワード候補になったこともある実力派。モナークは、クロッシング・レインのリードラッパーであり、グループのリーダーも務めています。

インスタグラム:@xr_monarch

▲モナーク(写真提供:Crossing Rain)

6人のメンバーのインスタグラムでは、彼らの日常を垣間見られます。

2021年秋、クロッシングレイン待望のデビュー

選ばれた6人のメンバーは、2021年3月から、雨が多いことで知られる静かな谷を見下ろす住宅地のガレージで、歌と踊りの練習を重ねてきました。ハワイでは、雨は幸せをもたらす恵みの象徴とされています。彼らの生み出す音楽作品が多くの人に幸福をもたらし祝福できるようにと「クロッシングレイン」というグループ名も決まりました。

そして、2021年11月20日(土)、ホノルルのチャイナタウンの歴史と由緒あるハワイシアターセンターでコンサートを行いました。当時は、まだ新型コロナウイルスの規制がありましたが、多くのファンが押し寄せ、開場するとハワイシアターセンター前には長い列ができたほどでした。

▲ハワイシアターセンター前

コンサートでは、リリースしたばかりの限定盤EPの中のオリジナル曲など、各メンバーが得意の歌と踊りを披露。ジェイの生ギター演奏やアッシャーのソロダンス、そしてトークコーナーもあり、会場は大いに盛り上がりました。

▲クロッシングレイン
▲クロッシングレイン
▲ジェイ
▲アッシャー

2021年末には、ファン待望の初アルバム「Dreams」がリリースされました。

飛躍の年、2022年

2022年2月26日(土)には、ホノルルのニール・ブレイズデル・コンサートホールで「Nice to meet you!」と銘打ったコンサートを開催。ニール・ブレイズデルは、ブロードウェイのミュージカルやホノルル交響楽団も演奏する大きなコンサートホールです。

冬の間に新型コロナウイルスのオミクロン株が猛威をふるい、ファンとの集いなどが中止になったこともあったので、ハワイ中のファンが殺到したことはいうまでもありません。

次に向かうのは

今後は、アメリカ西海岸でのコンサートツアーを開始して、サンフランシスコやロサンゼルスでもコンサートを開催予定とのこと。そして、その先には日本や韓国への進出もあるようです。

これからの活動がますます楽しみなクロッシングレインは、次のコンサートを目指して、日々歌と踊りの練習を重ねて精進しています。いまからぜひ注目しておきたいハワイ発のボーイ・バンドです。

▲クロッシングレイン

Writer

YUMI

ハワイ在住。欧州航空会社CA、米国PR会社を経て、PR /マーケティングコンサルタントとして独立。編集ライターとしてもハワイの魅力と最新情報の発信をしています。

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