結局スキンケアって何が正解?アメリカ『スキンミニマリズム』から学ぶ "足さない肌ケア"

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気がつけば、スキンケアの棚はいつもいっぱい。スクラブ、化粧水、導入液、美容液、クリーム、パック、美容医療さながらの美顔器。“もっと可愛く” “もっと綺麗に” ──そんな言葉に背中を押されるように、私たちは今日も肌にたくさんのものを重ねています。

最近の美容は本当に目覚ましい進化を遂げていますよね。テクノロジーや医療の力で、肌は以前よりも「変えられる」ものになりました。SNSを開けば、最新の美容情報が溢れ、誰でも簡単に新しいケアに出会える時代です。その一方で、ふと立ち止まってしまう瞬間はありませんか?

——いろいろ試しているけれど、何が正解なんだろう?

——重ねた美容成分は、本当に肌に届いているのかな?

——話題のアイテムだけど、自分の肌には合っているの?

——ちゃんとケアはしたい。でも、できれば無理はしたくない。

そんな私たちの悩みに寄り添ってくれるのが、2022年頃からアメリカで広がり始めた「スキンミニマリズム」(Skinimalism)。

スキンケアやメイクのアイテム数をあえて絞り、“本当に必要なものだけ”を丁寧に使っていくというもの。

「何もしない」ではない。“肌を信じる”という選択。

アメリカ・テキサス州の大人気皮膚科専門医・Dr.Dray(ドクター・ドレイ)氏は、スキンミニマリズムを次のように定義しています。

「2~3週間で新しいアイテムに乗り換えるのではなく、本当に必要な、選び抜いたアイテムを一貫して使い続けるスキンケアルーティーン」

スキンケアの効果を実感するには、一般的に4〜6週間ほどかかるといわれています。だからこそ、途中で焦らず、選んだアイテムを信じて使い続けることが大切なのだそう。“引き算のケア”は、決して「何もしない」という意味ではありません。むしろ、肌本来の力を取り戻すための、前向きな選択なのです。

引用:Dr.Dray 公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/watch?v=Z4b-o1J6GrY

スキンミニマリズムのメリット

1, 後天性敏感肌の改善

ドレイ氏によると、生まれつき敏感肌の人はもちろん、ケアのしすぎで後天的に敏感肌になってしまった人にも、スキンミニマリズムは有効なのだそう。アイテム数がシンプルになることで、ヒリつき・ピリつき・赤み・乾燥・皮剥け・粉ふきなど、肌の「炎症や不快感」が起こりにくくなり、肌のバリア機能がゆっくりと回復する時間を与えることができるといいます。

引用:Dr.Dray 公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/watch?v=Z4b-o1J6GrY

2, ニキビができやすい状態をリセット

ドレイ氏は第二のメリットとして、ニキビ肌をリセットすることに触れています。ニキビや黒ずみといったトラブルを繰り返しやすい肌には、皮膚科での治療と合わせて、シンプルかつ一貫したスキンケアを習慣化させることで、これ以上の負荷をかけることなく、がんばりすぎてしまった肌を立て直してくれるのだとか。

スキンミニマリズムの注意点

1, クレンジングは拭き取りタイプで十分だという考え方△

シンプルなケアと聞くと、「拭き取りクレンジングだけでOK」と考える人もいるかもしれません。しかしメイクの濃さによっては、ダブルクレンジングが必要な人もいます。その場合は、オイルやバーム状のクレンジングでメイクをなじませて落とし、その後にマイルドな洗顔料で洗うのがいい場合もあるのです。大切なのは、「少ない工程」よりも「自分の肌に合っているか」。今使っているアイテムによっては、無理に減らす必要はない、ということも覚えておきたいポイントです。

2, 調理用ココナッツオイルを直接肌に塗る行為△

キッチンにあるココナッツオイルやオリーブオイルをそのまま肌に使う方法も見かけますが、ドレイ氏がすすめているのは“スキンケア用に処方された製品”。防腐性・安定性・安全性がきちんと考えられたアイテムを選ぶことが、結果的に肌を守ることにつながるのです。

スキンミニマリズムの基本工程

Step1:油分で“落とす”ケア

< オイリー肌におすすめ >

出典:@cetaphil

オイリー肌の人は、あえて朝にクレンジングを使って洗顔するのもOK!油分が肌に残っている状態は、皮脂を酸化させ、逆に肌トラブルを引き起こす原因になるといいます。おすすめなのはアメリカで超定番の『Cetaphil(セタフィル)』から出ている『Daily Facial Cleanser。皮膚科医テスト済みで、敏感肌・混合肌・オイリー肌におすすめ。ジェル泡状のやさしい洗顔料で、汚れ・余分な皮脂・軽いメイクまでしっかり落とせます。普段から石鹸(せっけん)で落とせるくらいのナチュラルメイクをしている人におすすめ!洗浄力が強すぎないため、“引き算ケア”の基本ステップの1つとして取り入れやすいクレンザーです。

<赤み肌におすすめ>

出典:@officialvanicream

酒さがある人や、刺激に弱く、スキンケアがヒリヒリ・ピリピリしやすい肌タイプの人は、朝の洗顔をあえて省くほうが、肌にとってはむしろプラスになる場合があります。洗顔料に含まれる水や界面活性剤に触れる回数を減らすことで、肌への負担はぐっと軽くなるのだとか。夜に使うクレンザーとしておすすめなのが『VANICREAM(バニクリーム)』から出ている『Gentle Facial Cleanser』外科皮膚科専門医のエスティ・ウィリアムズ(Estee Williams)医師もおすすめするクレンザーで、酒さや湿疹(しっしん)がある場合はもちろん、乾燥肌や敏感肌、すべての人におすすめできるアイテム。

Step2:うるおい保湿ケア

<敏感肌・ゆらぎ肌におすすめ>

出典:@officialvanicream


バニクリームの『Moisturizing Lotion』は敏感肌・ゆらぎ肌向けのロングセラー保湿ローション。香料・着色料・ラノリン・パラベン・ホルムアルデヒドなどの一般的な刺激物質を一切含まない処方で、敏感肌や刺激に弱い肌にも使いやすいアイテム。

<赤み肌におすすめ>

出典:セタフィル公式サイト

セタフィルの『Redness Relieving Daily Facial Moisturizer SPF 40』は、肌の赤みが出やすい人のために設計された、色つき日中用保湿&日焼け止め。赤みや炎症を鎮静してくれる効能が期待できる甘草エキスが配合されています。さらに、SPF40でUVA/UVB両方に対応する100%ミネラル(チタン酸化物+酸化亜鉛)ベース。保湿と紫外線ケアがこれ一本でできてしまう優れもの。まさに“ミニマルケア”派の日中ルーティンにぴったりなアイテムです。

Step3:紫外線ケア

<乾燥肌・敏感肌におすすめ>

出典:@anua_global

『Anua(アヌア)』の『Zero-Cast Moisturizing Finish Sunscreen』は、耐水性のある日焼け止め。白浮きせず、保湿力抜群なのにベタつかず、サラッと使えるアイテム。日焼け止め特有のオイリー感があまり好きではない人は一度試してみるといいかも。ドレイ氏もおすすめしている日焼け止めで、ポイントは「ナイアシンアミド」が配合されていること。シミ・色ムラ・赤みのケア、肌の保湿バリア機能のサポート、糖化や酸化ストレスの抑制など、たくさんのメリットをもたらしてくれる成分なんだとか。まさに、お肌の救世主になってくれるアイテムです。

<ニキビ肌・赤み肌におすすめ>

出典:@eltamdskincare

『elta MD(エルタエムディー)』が出している『UV Skin Recovery』は、皮膚科医がおすすめする”ドクターズコスメ”。赤み補正タイプはグリーンの色味が入ったクリームなので、赤みを抑えられるアイテム。驚きなのは、エルタが公式に行ったテストで、12週間使い続けた被験者の赤みが52%改善されたと報告されていること。さらにセラミドが配合されているため、保湿をしながらバリア機能を整えるサポートをしてくれるのだとか。

出典:eltaMA公式サイト

シンプルに戻る。それが、いまの最適解。

パケ買い、最先端、インフルエンサーおすすめ——いまの美容コスメは、本当に魅力的なアイテムで溢れていますよね。どれもこれも使ってみたくなってしまうのは、あなたの美意識がとても高い証。それでもふと、何を選ぶかに迷ってしまうこともあります。お肌の状態に悩んでしまうこともあるでしょう。スキニマリズムは、我慢ではなく「原点に戻る」美容法。足すほどに不安になるなら、いったん引いてみる。肌に必要なものを丁寧に続けることが、結果的にいちばんの近道になるのかもしれません。

Writer

フィリピンでの短期留学を経てアメリカの大学院に進学・在籍中。主な執筆エリアはニューヨーク/ボストン。惹かれてやまないものはレトロヴィンテージ、ネオンサイン、カラースプレー。

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