もっと知りたい!アメリカで今話題のスーパーフード【スーパーフード発祥の地と言われているアメリカからご紹介】
- 2021年04月30日
- スーパーフード
Writer: SAM
年々その知名度が上がっているスーパーフード。
海外セレブや有名人だけでなく、アスリートや、美容と健康に関心の高い人々の間で、常に注目の的となっています。
日本でも、チアシード入りのドリンクやデザートがコンビニで売られるなど、手に入りやすい食品が増えてきたのではないでしょうか。
スーパーフード発祥の地と言われているアメリカで、今話題の食品についてご紹介します。
スーパーフード:ビーツ
<ビーツってなに?>
「食べる輸血」や「奇跡の野菜」などと呼ばれ、注目を集めているスーパーフード。
見た目はカブや大根に似ていますが、なんと言ってもその鮮やかな深い赤色が特徴です。砂糖の原料となる甜菜(てんさい)と同じ仲間で、生食も可能。
加熱すると、根菜独特の土臭さが薄れ甘みが増すので、よりおいしく食べることができます。
<ビーツの栄養と効果>
ビーツは低カロリーで栄養が豊富です。
ミネラル、ビタミン、食物繊維が多く含まれ、ビーツの赤紫色の素となるベタシアニンは、高い抗酸化作用を持っています。
ビーツの主な健康効果には、以下のものが挙げられます。
・むくみの解消
・高血圧の予防
・血行の改善、動脈硬化の予防
・抗酸化作用によるがんの予防
・腸内環境の改善
・肝機能の向上
・運動パフォーマンスの向上
たくさんの効果が期待されるビーツ、身体に良いことがよく分かりますよね。
日本ではまだ馴染みのない野菜かもしれませんが、缶詰やパウダー状のものも売られていますので、ぜひ探してみてください。
<ビーツを使った簡単な料理>
ブレンダーやフードプロセッサーがあれば、手軽にビーツ料理を楽しめます。
・スムージー
ミルク(牛乳や植物性ミルク)と混ぜるとピンク色になり、見た目にも鮮やか。
・ビーツフムス
フムスはひよこ豆を使った中東の料理です。
ニンニク、レモン汁、ゴマペースト、オリーブオイルなどを、フードプロセッサーにかけてペースト状にします。
ここにビーツを加えると、色鮮やかな紫色のフムスになります。ディップとして野菜やクラッカーと食べたり、サンドイッチに加えたりすると美味しいですよ。女子会などのパーティー料理としても喜ばれそうですね。
実はホウレン草とも同じ仲間で、葉っぱも美味しく食べられます。
味噌汁に入れる、ニンニクと一緒にソテーする、という調理方が簡単です。
ビーツパウダーは天然のフードカラーとしてお菓子作りにも使えるほか、塩と混ぜて天ぷらに添えてもお洒落。
アメリカでは、ビーツは赤ちゃんの離乳食にも使われています。パウチや瓶に入ったピューレ状のものが一般的で、数種類の野菜やフルーツがミックスされています。
スーパーフード:マカ
<マカってなに?>
南米はペルーのアンデス高地で栽培されてきた農作物です。食用とされるのはその根の部分で、カブのような形をしています。
高地の厳しい環境で育つマカ は、成長する際に土の中の養分をほとんど吸収してしまいます。
そのため、一度収穫した場所では土が痩せてしまい、続けて栽培することができないほど。
土地の栄養を根こそぎ吸収して育つマカ は、栄養が豊富なスーパーフードのひとつです。
<マカ の栄養と効果>
マカには、ビタミンCや、鉄、銅、亜鉛といったミネラル、食物繊維、豊富なアミノ酸が含まれています。
性的欲求を高める、エネルギーを増やすといった効果があると言われていますが、マカの魅力はそれだけではありません。
マカに含まれるアミノ酸とミネラルが、女性ホルモンの一つであるエストロゲンに似た働きをし、ホルモンバランスの崩れを防いでくれるそうです。
ホルモンのバランスが整うことで、生理不順、女性不妊、更年期障害、その他女性特有の体調不良の改善にも期待が持てると言われています。
男性の精力剤としてのイメージを持たれがちなマカですが、実は幅広い年代の女性に嬉しい効果があるんですね。
<マカ の摂取方法>
アメリカや日本で手に入るマカは、パウダー状に加工されているものやサプリメントがほとんど。
パウダーは、コーヒーやスムージーなどのドリンクに混ぜたり、スープやカレーに加えたりするのが手軽で試しやすいでしょう。
少量を振りかける程度で十分なので、意外と簡単に取り入れることができそうですね。
スーパーフード:パルス (Pulses)
<パルスってなに?>
パルスという言葉自体を耳にしたことがある人は、まだ多くはないでしょう。
パルスとは、エンドウ豆やレンズ豆をはじめとした豆類のことで、食用に乾燥させた種子の部分を指します。
ただの豆か、と侮ってはいけません。実はこのパルス、身体に良いのはもちろん、地球にも優しいスーパーフード なんです。
<パルスの栄養と効果>
パルスにはタンパク質や食物繊維が豊富で、鉄や亜鉛などのミネラル、ビタミンBも多く含まれています。
高タンパクで低脂肪・低カロリーなうえ、満腹感を長持ちさせてくれるため、肥満の解消や健康的な体重維持に適した食材です。
パルスを積極的に食べると、血糖値の安定、高血圧の予防、コレステロール値の低減に効果的だという報告が数多くされていて、心疾患や動脈硬化などの予防にも繋がると言われています。
<地球にも、お財布にも優しい>
パルスは健康に良いだけでなく、環境保全への貢献度が高いサスティナブルな食品です。
・栽培に必要な水の量が、同量の動物性タンパク源を生産する場合と比べて非常に少ない(1/2から1/10程度)
・土壌を肥沃に改善できるため、農地の生産性が上がる
・痩せた土地や厳しい環境でも育つ種類のものが多くある
・生産過程でのカーボンフットプリントが少ないので、温室効果ガスを間接的に減らす
また、パルスは肉や魚などに比べて安く手に入り、冷蔵・冷凍の必要なく何ヶ月も保存が可能です。
調理も簡単で、スープやサラダに限らず、メインディッシュやデザートまで、様々な料理に活用できます。
アメリカでは、パルスを主な原材料とした加工食品(ビヨンド・ミートやインポッシブルバーガーという名前を聞いたことがありますか?)の人気も急激に高まっています。
健康に良くて、地球に優しく、調理や保存が簡単で、しかも安い。パルスはあらゆる面から私たちを支えてくれるスーパーフードなんです。
スーパーフードにはたくさんの種類があり、今回紹介したものに限らず、美容や健康への効果については、科学的な証明がまだ少ない食品もあります。
食材そのものでない場合は特に、信頼できるブランドのものを購入するようにしましょう。加工食品は、塩分、糖分、その他の添加物への注意も必要です。サプリメントは、注意書きをよく読んでその摂取量に従いましょう。
一つの食品に偏ることなく、楽しみながら普段の食生活にスーパーフードを取り入れていきたいですね。