ヒューストンで夢の宇宙飛行士体験?NASAに行ってみよう
Writer: SHINA
こんにちは!shinaです。
突然ですが、人生で一度くらい宇宙旅行に行ったりしてみたいですよね。
大気圏を超えて自分たちの住む美しい地球を見れば、今ある悩みなんて一瞬で吹き飛んでしまうんだろうなぁなんて妄想に老ける夜中2時。
実はパイロットの中には宇宙飛行士を志し、若き頃に宇宙飛行士選抜試験を経験された方が少なくないんですね。
実際にパイロットからJAXAの宇宙飛行士に合格された方もいます。
今回は少しでも宇宙旅行に行った気になれる憧れの場所、ヒューストンにあるNASA「ジョンソン・スペース・センター」についてご紹介します!アメリカ南部に位置するテキサス州ヒューストンはニューヨーク・ロサンジェルス・シカゴに次ぐ全米第4の都市です。
南アメリカへの乗り継ぎに便利な為、いつも機内ではスペイン語圏の方や出張へ行くビジネスマンが多い路線です。
ヒューストンはアメリカの他都市に比べて有名な観光地は少ないように思われるかもしれませんが、実はここにあの『こちらヒューストン』で有名なNASA「ジョンソン・スペース・センター」があるのです。アメリカにあるNASAの観光施設で有名なのがこのヒューストンにある「ジョンソン・スペースセンター」ともう一つフロリダ州にある「ケネディ・スペースセンター」です。
「ケネディ・スペースセンター」はロケットの発射台などが主な見所で、多くの旅行会社から日本語ツアーが催行されています。
一方ヒューストンにある「ジョンソン・スペースセンター」はアポロ計画で使用されたサターンVや当時の管制室などを見て回ることのできるトラムツアーが施設内にありますが、ガイドは英語とスペイン語のみで旅行会社も日本語ツアーを催行しているところは現在ほとんど無く、施設内で日本語音声ガイドのレンタルなどもありません。
そのため、ネイティブの早口の英語や宇宙に関する知識がないとせっかくNASAの施設に来てもその壮大さを半分も理解せずに終えることになってしまいます。
宇宙や科学に詳しく無くてもせっかく観光するのであれば、施設の見どころだけでも事前に掴んでおいた方が感動も倍増しますよね。
という訳で、ミーハー心をくすぐる「ジョンソン・スペースセンター」において絶対に外せない見どころをお伝えしてきます!施設のメインアトラクションであるトラムツアーにはぜひ参加しましょう。
ツアーは『Red Tour』と『Blue Tour』の2種類あり、『Red Tour』は宇宙飛行士の訓練施設、『Blue Tour』はアポロ宇宙計画の際に使用されたミッションコントロールセンターを見学することができます。
私は時間の都合上ミッションコントロールセンターしか見ることができませんでしたが、ツアーの所要時間は2時間ほどなのでお時間に余裕があれば2つとも参加することはできます。
しかし混雑していると30分ほど並ぶこともありますので、1日に何回か催行されるツアーの時間を事前に確認しておくと良いと思います。
職業柄本当は宇宙飛行士の訓練施設が見たかったのですがこの日は長蛇の列だったので断念してしまいました。(涙)こんなトラムに乗り、隣接する宇宙センターへ行きます。
宇宙センターへ向かう途中にトラムから『サターンV』の屋内展示場が見えます。「Blue Tour」ではアポロ宇宙計画で管制室として実際に使用されていた「Historic Mission Controll Center」をガラス越しに見学します。
映画『アポロ13』のファンはここで興奮が一気に最高潮になっていました。なぜ見てから行かなかったのか悔やまれます。
ガイドさんが映画撮影時の俳優陣の小噺などをジョーク交じりに話してくれたり、一通りの説明の後に質問タイムがあり小さな男の子たちが熱心に尋ねる姿が可愛らしかったです。
現在はアポロ11号50周年を記念してこちらのミッションコントロールセンターが完全に当時の姿に修復されたそうなので、写真とは異なる部屋を見学することができるかもしれません。次に向かうのは本物の『サターンV』ロケットを間近に見ることのできるロケットパークです。こちらでは本物の『サターンV』ロケットに触れることもできちゃいます。
『サターンV』はアポロ宇宙計画で有人宇宙飛行に使用されており、現在全てのパーツが揃っている状態の『サターンV』ロケットは3機しか残っていないそうです。ロケットパークはどちらのツアーにも含まれています。
次に先ほど通過した『サターンV』が展示されている建物に向かいます。
ここに展示されている『サターンV』も昔は屋外に並んで展示されていたそうですが、現在はこの建物内に移設され、より近くでエンジンや接続部を見学できるようになっています。ここでもガイドさんが説明してくれますが、あまり時間がないので写真を撮りたい方は解説を聞かず全速力で全長110mほどあるロケットの周りを駆け巡っていました。こんな鉄の塊が大気圏を通過して宇宙まで行くことができるんだなぁとひとしきり感動した後、ツアーは終了しスペース・センター・ヒューストン(ビジターセンター)に戻ります。
スペース・センター・ヒューストン内にも沢山見どころがあり全てをじっくり見て回るとあっという間に帰りの時間になってしまうので、こちらのマップもご参考ください。
https://spacecenter.org/wp-content/uploads/2016/09/Space-Center-Houston-Map-Guide-JAPANESE-Final.pdfこちらは「インディペンデンス・プラザ」というスペースシャトルのレプリカとスペースシャトルを輸送するための飛行機(日本ではジャンボの名称で親しまれたBoeing 747です)の内部を見学できるエリアです。
恥ずかしながらいつも乗り慣れている飛行機がスペースシャトルまで輸送していたとは知らず、こんな仕事までしてたんだなと感動します。
シャトルの中も見学することができ、コックピットを間近に見ることもできす。
一緒に訪れた同僚とは、飛行機のコックピットと少し似ているような全く違うようなという中途半端な感想しか出てきませんでした。
飛行機の中は展示場となっており、シャトルを輸送する仕組みなどが解説されています。
「メインプラザ」では『Living In Space』というライブショーが開かれており、宇宙船の中での食事や入浴、睡眠といった興味深々な生活様式を楽しく解説してくれます。
実際に小さい子供が参加していたりと英語が分からなくても大人も子供も楽しめる内容でした。スペース・センター・ヒューストン内にはフードコートもありますが、ザ・アメリカの学食という感じでなのであまり期待はしない方が良いです。(笑)
ギフトショップは絶対に外せません。
NASAのグッズや子供用の宇宙服、また手軽なお土産として購入できる宇宙食などが沢山売られていました。
宇宙食にはフリーズドライのアイスクリームなどもあり、重力の無い宇宙でも美味しく食べられるよう工夫が施されている製品は見ているだけでとても楽しかったです。(味は本当に美味しいそうです)その他にも「ジョンソン・スペースセンター」には様々なアトラクションが用意されており、大人から子供まで楽しく学べるように工夫されています。
宇宙や科学に詳しく無くても見るだけで心ワクワクする展示が沢山ありますので、ぜひヒューストンを訪れた際はここ「ジョンソン・スペース・センター」に足を伸ばして見てくださいね。
その際はぜひ飛行機の中で『アポロ13』を視聴しておくことをおすすめします。(笑)
1601 NASA Parkway, Houston, TX HP: https://spacecenter.org/