足さないセルフケア「ジャーナリング」|アメリカ流・大人のためのジャーナル習慣とおすすめジャーナルノート
- 2026年02月07日
Writer: YURINA

初代iPhoneが発売された2007年。それをきっかけに、私たちの生活は静かに、けれど確実に一変していったように思います。SNSが発達し、情報があふれ、知らない誰かのキラキラした生活に落ち込んでみたり。よくも悪くも、私たちは常に何かに影響されながら生きるようになりました。

美容の世界も例外ではありません。新しい美容法、サプリメント、メソッドが毎日のように流れていき、気づけば「何かを取り入れていないと不安」になることさえあります。そんな社会で生きるなかで、私たちはいつの間にか「足すこと」に慣れていき、「今の自分で足りている状態」が少しずつ見えにくくなっているのではないでしょうか。

外から受けた影響を、内側からリセットしていくために効果的なのが「ジャーナリング」。
ジャーナリングとは、日々の出来事や気持ちを書き留めることで、自分の内側を整理し、心を整える手法のこと。日本の「出来事を記録するもの」だとすれば、アメリカのジャーナルは「自分の心と向き合うためのツール」として活用されています。
”メンタルヘルス”の面で、日本から大きくリードを取っているアメリカ。年齢や性別を問わず、多くの人が「感情整理」や「自己理解」、そして日々の生活を静かに見直すためのツールとして、ジャーナルを活用しています。アメリカの小学校を始めとした教育機関では、授業の一環としてジャーナルを書く時間が設けられていることも珍しくありません。
大人になってからも同様で、心理カウンセラーやセラピスト、ライフコーチが患者にジャーナリングを宿題として出すことは、アメリカではとても日常的なこと。アメリカ人にとってのジャーナリングは、何かを新しく足すための習慣ではありません。すでに自分の中にある考えや感情を、そっと”すくい上げる”ための時間なのです。
アメリカでよく選ばれる5つのタイプ別ジャーナルノート
Gratitude Journal(グラティチュード・ジャーナル)

“感謝”の意味をもつGratitude。ポジティブ心理学やメンタルヘルスの実践として、アメリカで広く定着している習慣のひとつです。ジャーナルノートもシンプルなつくりで、「今日感謝したことを3つ書こう」、「よかった出来事を一行で表そう」といった、短時間で完結するタイプが多いのが特徴です。感謝を書き出すことで、思考の焦点を「足りないもの」から「すでにあるもの」へと戻してくれる一冊。落ち込みや不安が強いときほど、短くても効果を発揮するジャーナルノートタイプです。画像にあるジャーナルは、イギリスのアーティスト・Eleanor Bowmer(エレノア・ボーマー)さんが手がけたもの。カラフルでポップなジャーナルにトキメキを感じること間違いなし!
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Reflection Journal(リフレクション・ジャーナル)

心の中で考えていると、いつの間にかネガティブな気持ちでいっぱいになって自分を責めてしまう、なんてこともあるのではないでしょうか。それは決して、あなたがネガティブな人だからではありません。脳の仕組みとして、人は1日に6万回もの思考をしているんだとか!脳はそれだけ自由に考え続けることができます。だからこそ、感情や物事を文字に起こすことはいいことだと言われているんですね。リフレクションは「反省」ではなく、「ふりかえり」。一日の終わりに、お気に入りのマグカップにたっぷり注いだ温かい飲み物とキャンドルを灯して。“この時間、なんかいいな”と思えるような空間に身を置いて、文字をつづる時間を作ってみてくださいね。
Travel Journal(トラベル・ジャーナル)

旅は、日常の役割や思考から一度距離を置き、心と体をリセットする時間として最適です。トラベル・ジャーナルは、あなたの旅先に連れていくことがおすすめの、ほかとちょっと違う特徴をもちます。ぜひ、旅先で見た景色や感じたことをその場で言葉に残してみてください。写真だけでは残しきれない匂いや空気感、そのときの気持ちを書き留めることで、旅は一過性の出来事から、自分を整える体験へと変わっていきます。帰宅後に読み返す時間は、忙しい日常のなかで、心を旅先へ戻してくれるセルフケアのひとつとなり、気持ちの切り替えや前向きな思考を助けてくれる役割があるのです。
Creative Journal(クリエイティブ・ジャーナル)

これまで3つのジャーナルノートをご紹介してきましたが、皆さんの中には、言語化することに重きを置かないという人もいらっしゃるのではないでしょうか。図形や絵、記号などの方が上手く自分を表現できるという人におすすめなのがクリエイティブ・ジャーナル。文章を書くことにとらわれず、イラストやコラージュ、色、シールなどを自由に使って感情や思考を表現するジャーナリングのスタイルです。上手く書こうとしなくていいため、言葉にしづらい気持ちも自然に外へ出しやすいとして、アメリカでも広く愛されているノートタイプ。
Shadow Work Journal(シャドウワーク・ジャーナル)

一問一答の形式が多いのが、シャドウワーク・ジャーナルの特徴。シンプルな問いではなく、「誰かの言動で心が揺れたとき、その相手にどんな期待をしていたのか?」など、少し立ち止まって自分の内側を見つめる問いが用意されています。ネガティブな感情を無理にポジティブに変えるのではなく、「そんな気持ちも自分の一部」と受け止めるための時間。心の奥にそっと光を当てることで、感情に振り回されにくくなり、人との関わり方や自己肯定感にも、静かな変化が生まれていきます。自分を整えるための、少しだけ勇気のいるセルフケアです。
心のノイズに、そっと耳を傾ける時間を日常に

いかがでしたか?ジャーナリングは、何かを変えるための特別な行動ではありません。忙しい日々の中で、外から受け取った情報や感情をいったん置き、自分の内側にそっと耳を傾けるための時間です。足りないものを探すのではなく、すでにここにある思考や気持ちをすくい上げること。その小さな習慣が、心のノイズを静かに整え、日常を少しだけ心地よい方向へ導いてくれるはずです。ぜひ、心がトキメク一冊を見つけて、無理のない形で始めてみてくださいね♡









