マイストローを持とう!「使い捨て」から「繰り返し使う」ライフスタイルへ:カリフォルニアのトレンド「サステナブルな暮らし」をご紹介!

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アメリカ在住ライターがお届けするサステナブルな暮らし。マイストローを持とう!
「使い捨て」から「繰り返し使う」「お気に入りを持ち歩く」ライフスタイルへ♡

はじめに:世界で広がる使い捨てプラスチックストロー廃止運動

カリフォルニアのトレンド、「サステナブルな暮らし」をマイストローから始めませんか?

世界中で高まりを見せている使い捨てプラスチックストローの廃止運動。日本でも、スタバやマックなどの大手飲食店が中心となって、その取り組みを実施しています。

よく行くカフェやレストランでプラスチックストローを見かけなくなり、代わりに紙ストローを使ったことがある人もいるのではないでしょうか?

プラスチックストローがなくなる?

プラスチックストローを廃止しようという動きが世界中で急速に広まっています。

私の住むカリフォルニアでは、2019年からプラスチックストローの規制が始まりました。

フルサービスのレストランでは頼まれない限り提供してはいけないことになり、ファストフード店などカウンターサービスの飲食店でも、紙ストローやストロー不要のフタが導入され始めています。

ストローだけでなく、レジ袋、食べ物や飲み物をテイクアウトする時に使われる容器、スプーンやフォークなど、使い捨てプラスチック製品を削減・廃止する動きは、世界中で年々大きくなっています。

日本で今年7月から始まるレジ袋の有料化も、使い捨てプラスチック製品の削減に基づいた対策の一つですね。

この動きの背景にあるのが、海のプラスチックごみ問題です。

海のプラスチックごみ問題とは?

使い捨て製品を含む多くのプラスチックが、ポイ捨てや不適切な処理が原因で海に流れ出て、海を汚しています。プラスチックごみが原因で、海の生き物が傷付き、命を落としているという報告もたくさんあります。海に流れ出ているプラスチックごみの量は、年間800万トン以上にものぼると言われていて、このままだと2050年には魚の量を超えてしまうと予測されています。

プラスチックは自然分解されることがありません。塩分や紫外線によって細かくなったもの(マイクロプラスチックと呼ばれます)は、小さすぎて回収することができず、半永久的に自然界に残ってしまいます。また、このマイクロプラスチックは魚の体内からも発見されています。そんな魚を私たち人間が口にしている可能性だって否定できないですよね。

プラスチック製品はたくさんあるのに、どうしてストローだけが廃止になるの?

ストローが廃止の対象となった大きな理由は、他のプラスチック製品と比べて廃止しやすいからです。すでに始まっているように、紙などの他の素材のもので代用できるし、大多数の人はストローがなくても済ませられますよね。

また、鼻にストローを詰まらせたウミガメの姿がYouTubeで公開され、大きな注目を集めたことも、プラスチックストローの廃止運動を加速させた理由の一つです。こちらの動画、再生回数は現在までに3900万回以上にものぼり、SNSをはじめとした世界中の様々なメディアで取り上げられています。(動画のリンクはこちら、痛々しい映像なので、敏感な人はご注意を)

マイストローという選択

そうは言っても、冷たい飲み物はやっぱりストローがあった方が飲みやすいし、タピオカドリンクやスムージーなんかはストローなしで飲むのは大変です。紙ストローでは耐久性に欠けるし、ゴミになってしまうことに変わりはないですよね。また、小さい子供や、様々な健康上の問題を抱える人にとって、ストローは欠かせません。

じゃあどうすればいいでしょう?

その解決策となるのが、マイストローです。

マイストローって?英語では、リユーザブルストロー(Reusable straw)といいます

そもそもの使い捨て問題と、紙などの代用素材で作られたストローの不便さを解決する方法が、マイストローです。英語では、「繰り返し使える」という意味で、「リユーザブル(Reusable)」という言葉が使われています。

リユーザブルストローにはどんなものがあるの?

ストローの素材は、シリコンやステンレスがメジャーです。他には、チタン、ガラス、竹などでできたものがあります。まだ商品化には至っていないようですが、海藻でできた食べられるストローを開発中の会社もあるそうです。

私がずっと使っているのもシリコンとステンレスで、それぞれ長さや形が違います。シリコンは柔らかくて口当たりが優しいところがメリット。ステンレスは丈夫で長持ち、清潔に保ちやすいので、外出時にも使っています。

持ち運びにも便利!最新のリユーザブルストロー

今回、あらためてリユーザブルストローについて調べていたら、とってもオシャレで画期的なストローを見つけたので、ぜひこの場で皆さんとシェアしたいと思います!




ファイナルストロー(Final Straw)final.co

こちらのストローは、世界初の繰り返し使える折りたたみストローとして、特許つきで開発されました。キックスターター(Kickstarter)というクラウドファンディングサイトで資金を募ったところ、目標を大幅に上回る金額を集めたそうです。

キーホルダーとしても違和感がないほどコンパクトなサイズでありながら、ケースには専用の洗浄ブラシまで収納されています。折り畳まれた状態のストローをケースから取り出すと、自動で1本のストローに組み立てられます。ぜひ動画でその様子をチェックしてみてください。「最後のストロー 」というネーミングや、#SuckResponsibly(責任持って吸いましょう)というハッシュタグもキャッチー。オシャレで話題性もあり、ちょっとしたギフトにも良さそうですよね。

持ち運びやすさを重視するのであれば、伸縮タイプのストローも便利です。

折りたたみタイプよりもっとコンパクトで、好みの長さに調節できるところがポイント。もちろん、専用の洗浄ブラシ付きで、ケースに入れてもリップスティック程のサイズです。

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タピオカドリンク用に、先が斜めになった太めのタイプもあります。

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伸縮タイプのストローはAmazonでたくさん取り扱いがありますし、ターゲットやウォルマートというアメリカを代表する大型スーパーでも売っています。

自宅でも使いたい、家族で使いたいから数が欲しい、という人は、シンプルなタイプのセット買いがおすすめです。折りたたみや伸縮タイプを何本もそろえるより、コストを抑えることができます。

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持ち運び用にバッグも付いています。

おわりに

世界中で高まっているプラスチックストローの廃止運動には、使い捨てプラスチックごみによって引き起こされる海の汚染や、生き物への影響が深刻になっていることが背景にあります。使い捨てが当たり前だったストローですが、これを機にぜひお気に入りのマイストローを見つけて、「繰り返し使う」「持ち歩く」というスタイルにシフトしてみてはいかがでしょう?

Writer

SAM

ロサンゼルス在住。アメリカ人の夫、娘2人の4人家族。趣味はサーフィンと料理&お菓子作り。アメリカのカルチャーや観光スポットなどの情報をお届け。

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