アメリカ産のお勧めワイン☆産地と特徴を徹底解説!お土産にも◎

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ワインと聞くと美食の国フランスやイタリアなどのヨーロッパの国を思い浮かべることが多いと思いますが、実はアメリカにもワインの産地があるのをご存じでしょうか?

実はアメリカのワインは「力強く果実豊かなワイン」として知られており、世界からも一目置かれるワインの名産地なのです。

アメリカのワインの産地はいくつかの地域に分かれているのですが、今回はその地域ごとの特徴とお勧めのワインをご紹介したいと思います!

◆基礎知識:ワインの味と気候について

ワインの産地の特徴について紹介していく前に、産地の気候とつくられるワインの特徴の関係性について事前に頭にいれておくと、ワインについて理解が深まるので基本的な知識をおさらいします。

ワインの元となるブドウの生育には温帯気候の地域が適しています。アメリカを例にすると、カナダの南部からメキシコの北部くらいまでが温帯気候の地域に該当します。

その温帯気候の中でも、冷涼な気候の地域では「酸味の強い」ワインがつくられ、温暖な気候の地域では「まろやかで熟した風味」のワインが作られます。

この気候との関係性を頭にいれておくと、ワインの産地の気候からどんな味のワインなのか予想することができるのです!

◆産地:カルフォルニア 果実味が強く濃厚なカリフォルニアワイン!

アメリカ産ワインのブドウの生産地面積で1番を誇るのが、カリフォルニアです。

カルフォルニアは温暖な気候のため「果実味が強くしっかりした風味」のワインで有名です。

ただ一概にカリフォルニアと言っても広いので、地域によって特徴が変わります。

◎North Coast (ノース・コースト)

サンフランシスコよりも北に位置する地域で、代表的な産地には「Napa Valley(ナパバレー)」があります。ここのワインは高級ワインとして知れており、ワインに詳しい人であれば耳にしたことがある人も多いと思います。

引用元: Instagram@napavalley

「ナパバレー」で1番有名なワインは「Cabernet Sauvignon(カベルネ・ソーヴィニヨン)」と呼ばれるブドウの品種からつくられる赤ワインです。

引用元: Instagram@silveroakcellars

元々フランスのボルドーが有名な産地で絶賛されていたのですが、より温暖な気候を持つナパバレーで育ったカベルネ・ソーヴィニョンは濃厚で果実味が増し、ブラックベリーの風味とスパイシーな香りが特徴です。

「カベルネ・ソーヴィニョン」はフルボディのワインに分類されるため、色も不透明で、タンニンが強い、しっかりとした赤ワインですので、濃い重めのワインが好みの方にお勧めです!

◎Central Coast (セントラル・コースト)

サンフランシスコより南からサンタバーバラまでの広大な地域です。海沿いは寒暖差があり冷涼な気候、内陸は暑くて乾燥した気候のため、様々な品種のブドウが栽培されており、また色んな特徴を持ったワインがつくられています。

その中でも近年人気のある品種は「Chardonnay(シャルドネ)」です。このブドウ品種はここだけでなく、世界中で栽培される有名品種なので、知っている人も多いはずです。

多様な気候から色んな風味のシャルドネが楽しめ、価格も高いものからリーズナブルなものまで幅広くあるので、普段行くお店でもセントラルコーストのシャルドネを手に入れることができると思います!

有名なワインは「Calera Central Coast Chardonnay(カレラ セントラルコースト シャルドネ)」で、このオーナーはロマネ・コンティで修行を積み、その後に始めたブドウ農園のため国内外で評判が高いです。

引用元:Instagram@Calerawine

「シャルドネ」はフルボディの白ワインに分類され、濃厚でしっかりしたアロマが感じられる品種です。クリームやバターのようなコクのある風味が特徴のため、白ワインの酸味が苦手な方にもお勧めです!

◎Inland Valley (インランドバレー)

暑く、乾燥した気候のカリフォルニアの内陸に位置する地域です。この地域で栽培が盛んなブドウの品種には「Zinfandel(ジンファンデル)」があり、Lodi(ローダイ)という地域では1850年代のゴールドラッシュの時期から栽培がされている伝統あるブドウ畑があります。

引用元:Instagram@lodi_wine

この古いジンファンデルのブドウを使った定評のあるワインは「Michael David Winery 7 Deadly Zins(マイケル デイビッド ワイナリー セブンデッドリー ジンズ)」です。

引用元:Instagram@7deadlywines

「ジンファンデル」はミディアムボディの赤ワイン品種で、比較的濃厚な味わいの赤ワインです。ブラックベリーやシナモンのアロマが感じられ、牛肉料理によく合うワインです。

またアメリカ以外ではあまり見かけないブドウ品種のため、アメリカワインのお土産としてもお勧めです!

◆産地:ノースウェスト(ワシントン州・オレゴン州)強い果実味とおだやかな酸味!

カリフォルニアより北に位置するこの地域は少し涼しい気候になるので、酸味がより強くなりながらも、アメリカらしい熟した果実のアロマを持つタイプのワインが生産されます。

この地域のブドウの栽培は比較的温暖なワシントン州と、比較的冷涼なオレゴン州のそれぞれの産地から代表的なワインがつくられています。

◎Columbia Valley (ワシントン州のコロンビア・バレー)

ワシントン州にあるコロンビアバレーと呼ばれる地域でワイン作りが盛んです。有名なワイナリーとしては最高級のカベルネ・ソーヴィニョンをつくる「Quilceda Creek(クィルセダ・クリーク)」があります。

引用元:Instagram@QuilcedaCreek

フランスからの移民のオーナーが始めたこのワイナリーで製造されるワインは、一本数万円する最高級ワインで、世界中のワインの中でも上位1%に属する最高品質ワインとして知られており、世界中のワイン愛好家から絶賛されているワインです。

いきなり最高級にはなかなか挑戦し辛い場合には、定番の「いつものワイン」として皆から親しまれる「Chateau Ste Michelle(シャトー・サン・ミッシェル)」がつくるワインがお勧めです。

シャトー・サン・ミッシェルはアメリカのスーパーでも10ドル~20ドル前後で買える、リーズナブルで美味しいワインとして皆から愛されていて、レストランなどのワインメニューにもよく見かける定番のワインです。

引用元:Instagram@ChateauSteMichelle

シャトー・サン・ミッシェルは各種のブドウの品種を取り扱っていますが、お勧めは「Rieslingリースリング」です。

「リースリング」はアロマティックな白ワインとして知られており、香りが豊かで甘い果実のような風味が特徴です。

白ワインは酸味が強いイメージがあるかもしれませんが、このワインは甘くてとても飲みやすいので、普段ワインを飲まないという方にも試してみて頂きたいワインです!

◎Willamette Valley(オレゴン州のウィラメット・バレー)

オレゴン州では「Pinot・Noir(ピノ・ノワール)」という赤ワインのブドウの品種の栽培が盛んです。特にウィラメット・バレーは冷涼な気候で、フランスのブルゴーニュ地方と緯度が似ており、高品質なブドウの栽培に適していると評価を得ています。

そんな高品質で知られるオレゴン州のピノ・ノワールはクランベリーやチェリー、バニラ、スパイスなどのスパイシーなアロマが特徴です。

引用元 Instagram@Cristom Vineyards
引用元 Instagram@Cristom Vineyards

「ピノ・ノワール」はライトボディの赤ワインの品種に分類されるため、色が澄んでいて、酸味もある程度感じられます。先ほど高級ワインとして紹介した「カベルネ・ソーヴィニョン」とは同じ赤ワインでも全く違った特徴を持ちます。

赤ワインが苦手という方は、重くて力強い「カベルネ・ソーヴィニョン」の方を想像している方もいると思うので、軽めの「ピノ・ノワール」を試してみるのもお勧めです!

◆ワイナリーで試飲も可能!アメリカワインを楽しもう!

アメリカのワインの産地の特徴とおすすめワインを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

アメリカのワインの産地は他にもありますが、ほとんどのワインは紹介した産地からつくられています。ワイナリーでは見学したり、試飲したりすることもできるので、自分でブドウ品種の違いや、産地の違いなどを感じてみるとさらに面白味が増すのでワイナリー巡りもお勧めです!

是非アメリカ産ワインの魅力を楽しんでみてくださいね!

Writer

MISHA

ワシントンDC首都圏在住。 学生時代のヨーロッパ留学をきっかけに、世界中を旅をして写真を撮るのが趣味。 現在はアメリカで健康に楽しく過ごす方法を日々模索中。

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