【ハロウィンかぼちゃ装飾】ジャック・オ・ランタンはもう古い?アメリカでパンプキンのデコレーションが大人気!

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アメリカのハロウィンのパンプキンといえば、ジャック・オ・ランタンを作るのが定番。パンプキンの中をくり抜いて、表面に怖い顔になるように穴を彫り、中に灯りを入れる、あのかぼちゃです。

これは昔から続くアメリカのハロウィンの伝統ではあるものの、最近はジャック・オ・ランタンを作る人が少なくなってきています。実はとても大変な作業だからです。刃物を使わないとできないということで子供向けではないし、大人も怪我をしないようにかなりの注意が必要です。手を入れて中身を全部出すのも結構気持ちの悪い作業といことで人気が無く、ゴミも大量に出てしまいます。しかも、そうして苦労して彫ったパンプキンは、特殊な加工を施さない限り、1週間くらいすると中からカビがつきはじめてしまうのが残念です。

このようになにかと大変なパンプキンのカーヴィングに替わって、今、アメリカで人気なのがノン・カーヴィング・パンプキン。つまり、パンプキンを切ったり彫ったりせずにデコレーションするやり方です。

カーヴィングより短い時間で何歳からでも簡単にでき、かわいいものからおしゃれな感じまで個性を出しやすいのも人気の理由のひとつ。ソーシャル・メディアや雑誌などでも、クリエイティブな新しいアイディアがどんどんシェアされています。小売店の店頭でもデコレーションに適した白いパンプキンが大量に置かれるようになってきました。

これからのハロウィンのパンプキンは、「塗る・貼る・描く」。

簡単にできるノン・カーヴィング・パンプキンのアイディアをいくつかご紹介します。

アメリカ流!かぼちゃデコレーションその① : マニキュアでマーブル・パンプキン

これは、最近本当に人気のあるやり方です。このデコレーションは、小~中くらいの白っぽい色のパンプキンがおすすめ。アメリカによくある玄関に置くような巨大なパンプキンは、持ち上げるのがちょっと大変なのでおすすめしません。

パンプキンが入る大きさの要らない容器(作業後に容器内にマニキュアがくっついて残ってしまってとれなくなるため)、ぬるま湯、おうちにある要らないマニキュアを用意します。

ぬるま湯の入った容器に、マニキュアをぐるぐると回すように注ぎます。単色でもきれいですが、何色かを使うとより複雑なマーブル模様になります。そこにパンプキンをドボンとつけて、水から引き上げます。すると、水の表面にできたマニキュアの膜がパンプキンに吸い付くようにくっついてくるのです!とても不思議ですが、あとは乾くのを待つだけでマーブル柄のパンプキンの出来上がり。あっという間です。

下半分だけでもきれいですが、下半分が乾いてから、さらにさかさまにして再び上も同じやり方でマニキュア入りの水につけると、パンプキン全体をマーブル模様にすることができます。

大人っぽい感じの出来になるので、ハロウィンの後も引き続き飾っておくことができ、サンクス・ギヴィングのテーブルのデコレーションなどにも使えます。

アメリカ流!かぼちゃデコレーションその② : 絵の具でペイント・パンプキン

シンプルなやり方ですが、絵の具でパンプキンを塗ってしまうのはノンカーヴィング・パンプキンの王道です。

上の画像は、大きめのパンプキンをカップケーキに、ミニ・パンプキンをドーナツに見立ててペイントしたもの。カップケーキ・パンプキンのクリームの部分はほぐしたコットンをグルー・ガンでくっつけてあります。

どんなデザインでも、とにかく絵の具でペイントするだけで、一味違った雰囲気のハロウィンのデコレーションを演出できます。まるごと同じ色で塗ってしまってもいいし、画像のカップケーキの下半分のようにパンプキンにある自然なみぞを利用してストライプなどの模様にすると、簡単なのに一気におしゃれで凝った感じが出ます。ゴールドやシルバーのペイントを使うとゴージャスな感じになっておすすめ。蛍光ペイント(Glow-in-the-dark paint)を使うのも面白いです。

アメリカの店頭でよく見る巨大なパンプキンは、実はペイントすると結構時間がかかって大変なので、ペイントに挑戦する場合は小~中くらいのパンプキンがおすすめ。使う絵の具は、水彩(water color)ではなくアクリル絵の具の光沢のあるもの(Glossと表記されているもの)の方がかぼちゃのつるんとした感じを出せます。パンプキン全体を同じ色でペイントしてしまう場合は、スプレーペイントを使うと早いですよ。

アメリカ流!かぼちゃデコレーションその③ : クモの巣パンプキン

大きいパンプキンでも小さいパンプキンでもできるデコレーション。白パンプキンより普通のオレンジ色のパンプキンの方が映えます。

お料理でお肉を縛るたこ糸(無かったら白っぽい毛糸でも可)と針や画びょうを用意します。

パンプキンの茎の根元に糸のはしっこを針や画びょうで固定して、茎の周りに一周させます。そして、ぐるりとパンプキンの下をくぐらせて茎まで戻して、また茎に巻きます。あとは、だらりと輪にして垂らしたり、また下にくぐらせたり。これを繰り返し、ところどころ針や画びょうでとめながら、とにかくパンプキンをクモの巣のように糸でおおってしまいます。最後にフェイクのクモを飾って完成。

アメリカ流!かぼちゃデコレーションその④ : 包帯ぐるぐるパンプキン

布でぐるりと包むのもよくシェアされているパンプキンのデコレーションのアイディアのひとつです。その中でも、これは一番といっていいくらい簡単です。

材料は、チーズを包むクロスやガーゼ包帯、要らないシーツを切ったものなど、とにかく透け感のある白い長い生地、工作用の目玉シール(無かったら白と黒の紙で作りましょう)だけ。ところどころ両面テープやグルー・ガンなどで留めながら、グルグル巻いて最後を固定すれば完成です。すぐにできます! 中くらいのパンプキンで、何個かこの同じデザインで仲間を作って並べるとすごくかわいく見えます。

アメリカ流!かぼちゃデコレーションその⑤ : メルティド・クレヨン・パンプキン

これは、どんなサイズのパンプキンでもできます。白いパンプキンのほうが色がきれいにみえやすくておすすめ。

材料は、かぼちゃと要らないクレヨンだけ。かぼちゃの茎の周りに、外側の紙をむいたクレヨンを両面テープやグルーガンで固定します。あとは、パンプキンの茎の根元にドライヤーをあてるだけ。溶けたクレヨンがどんどんパンプキンをつたって落ち、冷えると勝手に固まります。赤系の色のクレヨンだけ使うと、真っ赤な血みたいに見えて、ちょっとホラー・テイストが強いパンプキンになって面白いかも・・・?

アメリカ流!かぼちゃデコレーションその⑥ : みかんパンプキン

ハロウィンのパンプキンが手に入らないけれどハロウィン気分を味わいたい、という方におすすめなのが「みかんパンプキン」。

低予算で簡単に楽しくできるせいか、子供向けのハロウィン・パーティーやイベントの中でも、よく行われるデコレーションです。

みかんがパンプキンと同色で形も似ていることから、みかんをパンプキンの代わりにしてしまうのです。油性ペンでみかんの皮にハロウィンっぽい絵を描いたり、シールを貼ったりしてデコレーションします。大人から子供まで、お絵かき感覚でいくつでも描けます。たくさん作って、そのままハロウィンのパーティー・フードとして出してしまうこともできます。

かぼちゃデコレーションのアイディアは無限

パンプキンをカーヴィングするのがちょっと面倒という人でも、気軽に楽しくできるアイディアがたくさんのノン・カーヴィング・パンプキン。

アメリカのハロウィンの新しい楽しみ方として今後もどんどんいろいろなアイディアが出てきそうです。パンプキンのデコレーションで、キャンディとコスチュームだけではないクリエイティブなハロウィンを楽しんでみて下さい。

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ソフトウェアエンジニア、ITサポート職を経て配偶者の転勤を機に渡米、以来中西部に15年間在住。趣味は読書と写真撮影。

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