日本と異なる海外のペット事情:愛犬も幸せに暮らせるアメリカのペットライフとは?

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ペットブームが始まって以来、日本国内あらゆる街角で目にする「ペットショップ」。

小さくて可愛い子犬や子猫が販売され、日本に住む日本人なら一度は訪れたことがある場所ですよね。

しかし、アメリカを含む海外のペット事情って日本とは全く異なることをご存知でしたか?

今回は想像を絶するペット先進国アメリカのペット事情についてご紹介します。

出典:10best.com

①ペットショップが存在しない!

まずそもそも、アメリカには日本で当たり前の「ペットショップ」がほぼ存在しないのです。

私が初めてアメリカに移住した頃、ペットショップがあまりにもないことに、とても違和感がありました。

出典:kevsbest.com

しかし、ペットショップがない割にアメリカは日本と比べ、ペットを飼う世帯が約7−8割!大抵の家庭にペットが飼われている実情なのです。

また2020年のコロナの影響で、Stay home (おうち時間)を過ごす人が増え、ペットを飼う世帯がさらに倍増したと言われています。

では「ペットショップ」という概念が殆どないアメリカで、一体みんなどこでペットを購入しているのでしょうか?

②ペットの受け入れ先とは?

ペットショップの代わりに、主なペットの受け入れ先は以下の通りです。

◼︎一位:アニマルシェルター(動物保護施設)

出典:four-paws.org

日本でも馴染みのアニマルシェルター(動物保護施設)。

年間何十万頭以上ものペットが殺処分にされていることは、少なくともアメリカも同様です。数日で命がなくなることを心細く待ち受けている中、飼い手が訪れることを心なしに待っている動物は計り知れないほど存在します。

その中で、アメリカでは誰でも気軽に立ち寄ることができるアニマルシェルター(動物保護施設)は数多く存在し、出会ったその日に持ち帰っちゃう!なんて人もごく普通です。

また、日本では珍しいピットブルがアメリカで多く飼われているのも、ほとんどのピットブルがアニマルシェルター(動物保護施設)に取り残されているからです。

出典:vitaminsforpitbulls.com

きちんとしつけさえ行えば飼い主に忠実なピットブルでありますが、断片的な印象だけで「ピットブル=危険」という固定概念から無責任な飼い主がアニマルシェルター(動物保護施設)に連れて行き、家なき子になってしまうピットブルも多いのです。

悲しい現実ではありますが、アメリカのアニマルシェルター(動物保護施設)で引き取られたピットブルを含めほとんどの他のペット達も、シェルターから解放されて今幸せに暮らせている現状なのです。

◼︎二位:ブリーダー

出典:akc.org

近年人気のあるフレンチブルドッグやマルチプードル、ゴールデンドゥードルやポムスキー等特定の犬種は、個人的にブリーダーと直接コンタクトを取って取引することが一般的です。

ただし、信頼できるブリーダーを見つけ出すことが最も大事。中にはブリーダーと偽ってお金を騙し取ろう、なんて詐欺も多く勃発しています。

また、ブリーダーから購入する場合、お値段も高騰します。ペットをお金で飼うという概念がふさわしく思われていないアメリカであるからこそ、希少価値を高めるために高額になると言われています。

◼︎三位:ホームレス犬

出典:dogexpress.in

実際に私の知人周りでも、ホームレス犬をそのまま引き受けて帰って来たなんて人も数多く存在します。

その多くがフリーウェイ(高速道路)で捨てられていた、道端や山中で捨てられていた等、身勝手で無責任な人間の行為によって陥ったことでありますが、さすがペット先進国アメリカ、ペットの命を人間の命と同様に受け入れ、そのまま家族として受け入れるという人も多く存在するのです。

③ペットも家族同様に一緒にお家で生活する★

日本では、中型犬や大型犬の犬種によって、家の庭で放し飼いなんてことごく一般的ですよね。

しかしアメリカでは屋内のみで愛犬を飼うことが一般的。

出典:blogs.cdc.gov

日本と比べて家の広さも広く、ペットにストレスを与えない充分なスペースを確保した生活が出来るのです。

几帳面な日本の文化からしたら考えられないですが、土足文化がまだ浸透するアメリカでは、ペットが家の中を歩き回るのも生活の一部なのです。

またペット=ペット(動物)として認識するよりもペット=人or家族として認識する家庭が殆どで、お出掛けは常に一緒、お家の就寝時間のベッドも一緒、朝起きる時間も一緒など、より飼い主と密接な生活ができることも。

その上、もし屋外で飼っていると、虐待しているなんて認識されることも一理ありえます。そのためペットは屋内で飼うことが基本なのです。

④ペットといつでもどこでも一緒が本当に叶う!

日本では、ペットが立ち入りできる場所って限られますよね。

小型犬なら犬用バッグにいれて出掛けることは可能ですが、連れて行ける場所といえばほとんどが屋外の公園。そのため近年ではドッグカフェなども続出していますよね。

一方アメリカはとってもペットフレンドリー!!

出典:usatoday.com

スーパーマーケットやカフェ、ホテルやゴルフ場、郵便局や薬局、公共機関等どこでもペットを連れいていくことが許されるのです。

また近年ペット盗難が増えているアメリカでは、買い物中に車内にペットを置いていく、またはお店の外に置いておくなんて逆に許されないのです。

しかし、全てのペットが対応しているのではなく以下の証明書を所持しているペットのみ対応しています。

出典:mom.com

◼︎Service Dog (サービスドッグ)

盲導犬のように障害者の耳、目、手足の代わりとなるように訓練を受けた犬の証明書。

◼︎Emotional Support Dog (エモーショナル・サポートドッグ)

精神的な病気(鬱病、パニック障害など)で苦しむ人を精神的に支える犬のことで、特に資格などなくても病人の助けになるということで医師が認めた正式に利用できるシステム。

Service Dog (サービスドッグ)の場合は、特別な訓練を受けた犬に限り利用できる証明書ではありますが、Emotional Support Dog (エモーショナル・サポートドッグ)に関しては、比較的簡単に取得することが可能です。

上記のいずれかの資格さえ取得すれば、心の支えであるペットと居る時間をもっと過ごしたい、ひとりぼっちにさせていると不安、自由に過ごせないペットにも負担を与えるのではないか、、、等の心配はご無用なのです。

⑤アメリカ人の9割がペット好き!

出典:hillsboroughcounty.org

個人的な意見ですが、動物アレルギーの人を除いて、アメリカ人は大の動物好き!!!

私自身、Emotional Support Dog (エモーショナル・サポートドッグ)を取得した愛犬をいつでもどこでも連れて出掛けるのですが、通りすがりのアメリカ人に必ずと言っていいほど「可愛いね!触ってもいい?」と声を掛けられます。

レストランやカフェに連れて行く際も、衛生的に嫌がられるかと思えば、ウェイターがペット用のお水やお菓子を無料で提供してくれるなんてことも多々。

アメリカはペットに対してかなり良心的なため、飼い主も安心してペットとお出掛けが叶うのです。

⑥ドックパークがあちこちに!

出典:lamag.com

実は、アメリカでは敷地の広いドックパークがあちこちに存在するのです。

日本と比べ広大な面積や土地を持つアメリカであるからこそ可能なことではありますが、ペットが快適に走り回れるドックパークが各地にあることは飼い主にとっても嬉しいメリット。

出典:hillspet.com

ほとんどのドックパークが、ペットのサイズに応じてセクション分けされ、小型犬は小型犬、大型犬は大型犬同士で走り回ることが出来るのです。

さらに、ドックパーク内では、ペット用の飲料水やウンチ袋も完備してあるため、ペットも快適に過ごすことが可能です。

⑦ペットも大喜びの保育園:Day Care Service (デイケアサービス)

日本で俗に言うDay Care Service (デイケアサービス)は、高齢者、幼児、病人などを預かって日中に世話または介護をすることが一般的ですが、アメリカではDay Care Service (デイケアサービス)=保育園を示します。

出典:nihen.xyz

ペットのDay Care Service (デイケアサービス)も同様に日帰り保育、またはお泊まり保育ができるシステムなのです。

◼︎Day Care Service (デイケアサービス)を利用するメリット

・仕事や旅行で多忙な時間にペットを預けられる。

・ペットも他のわんちゃん達と遊べるため寂しくない。

・Day Care Service (デイケアサービス)の人が散歩やケアをしてくれる。

・要望に応じてグルーミングサービスを行ってくれる。

・保育園で愛情いっぱいに可愛がってくれる。

など、Day Care Service (デイケアサービス)を利用することで、飼い主もペットも嬉しいメリットがたくさんあるのです。

出典:thisdogslife.co

アメリカのペット事情いかがでしたか?

最愛なるペットも生涯を幸せいっぱいに過ごせるなら飼い主としても嬉しいですよね。

ペット事情はあくまでその国柄に応じたルールではあると思いますが、ペット先進国で解放的に幸せに過ごすペット達の情報を少しでもシェアできたら幸いです。

アメリカに訪れた際は是非、アメリカのペット事情を直接目で見て感じてください★

Writer

RICO

神戸出身、ロサンゼルス在住。
日米でアパレルのプロデューサーとバイヤーを経て、美容系ライセンスを取得しLAで活躍中。

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