テント VS キャンピングカー! キャンプの楽しみ方【アウトドア大国アメリカのキャンプ事情】
Writer: MAKO
アメリカはアウトドア大国でもあり、全国に広大なキャンプ場がたくさんあります。
筆者は元々アウトドアが苦手で、キャンプと聞くとシャワーが浴びられない、汚れるという悪いイメージが強かったのですが、一度キャンプに行ってみると、想像していたよりも清潔感がたっぷりでとても満喫でき、自然の中でリラックスできる環境にハマってしまいました。
フリーウェイを運転していても、キャンピングカーなどをよく見かけますが、筆者はテントで過ごすキャンプから、キャンピングカーで過ごすキャンプとさまざまなスタイルを体験しています。
年に何回かは毎年キャンプに行っているので、テントで過ごすキャンプのメリットデメリット、またキャンピングカーで過ごすメリットデメリットなど紹介していきたいと思います。
テントで過ごす
キャンプの醍醐味と言えば、自然の中で自由に、楽しく過ごすことですよね。
その季節ごとの気候を楽しむためにも、大自然の中でテントを張って過ごすことはとてもとても有意義です。大自然の中で作るご飯はなぜか最高に美味しいです。テントの中で寝転びながら夜景や満点の星空を眺めロマンチックな自然の夜も満喫できます。
寝袋にこもりながら、家族でくっつきながら寝るのも楽しいです。テントは利用者の人数に応じて、小さいテントから大きいテントまでさまざまなタイプが売られているので、自分たちのスタイルにあったものが選べます。
ドーム型テント
よく見る定番のテントで、軽くて簡単に組み立てられて、価格も低めなので、初心者の人には最適です。
ただし、あまりに安いものは防水性が悪く、強風時に壊れやすいので注意は必要です。筆者はこの定番テントにエアーマットレスを持参するのが大好きです。フカフカのエアーベットがあれば、安く購入したテントでも、快適に眠れます。
前室付きのドーム型テントなので、靴の脱ぎ履きなどはそこででき、また雨が降ってきたときでもさっと外のものを中に入れられるのがとても便利です。
ロッジ型テント
ロッジ型テントでは居住性が重視されていて、ファミリーや大人数向けのキャンプに適しています。リビングスペースがあるので、ドーム型に比べると広々としていてさらに快適に過ごせます。ただし、価格が高くなることと、テント自体が重く、セットアップにも時間がかかるので留意しましょう。
ワンタッチテント
もちろん地面に杭を打って、一から組み立てるのもキャンプの楽しさではありますが、紐を引いたり広げたりするだけで簡単に組み立てられる便利なテントも人気があります。撤収するのも簡単なので、キャンプ場だけでなく夏のビーチや、公園でも見かけます。
ただし、雨風には弱いので、本格的なキャンプには不向きかもしれません。
テントでの生活
アメリカでキャンプをするようになってから思ったのは、キャンプ場の施設がすごく充実しているということです。
どこもクオリティが高く、トイレやシャワー、ラウンドリールームなど、キャンプをしやすい環境が整っています。そして筆者の持っていたキャンプ場のイメージとは全く異なり、トイレやバスルームも清掃が行き届いていて、気持ちよく使えるところが多いです。
もちろん、清掃が間に合っていないところも見かけたことはありますが、基本的に大きな施設であれば定期的に清掃員が入り、清潔に保たれていて、日本で見かける汲み取り式のトイレや仮設トイレは今の所は大きなキャンプ場では見かけたことがありません。
そしてシャワーも無料のところもあれば、25セントを支払えばお湯が使えるなど、システムはさまざまですが、だいたいどこのキャンプ場でもシャワー施設はあります。
ですので、キャンピングカーがなくても、お風呂に入れないなどの問題はなく、テントで寝泊まりをしてもいつでも好きなときにシャワーを浴びられますし、トイレも使えます。
大自然中で1日中過ごすのは本当に気持ちがいいです。キャンプファイヤーをしたり、バーベキューをしたり、テント派ならではの楽しみ方がたくさんあります。なぜかキャンプで食べるご飯は特別美味しいですよね。
このキャンプ飯もテント派の醍醐味でもあります。
キャンピングカーを運転してみる
テントで寝泊まりするキャンプも自然が満喫できてとても楽しいのですが、キャンピングカーで行くキャンプもまた違った楽しみがあります。
RV(Recreation Vehicle)
日本でRVと聞くと、レジャー用のミニバンやワンボックスカーをイメージしますが、RVはRecreational Vehicle の略で、アメリカでは主にエンジン付きのモーターホームやトラベルトレーラーをさします。
RVライセンスを取得しなくても運転できるRVも多く、40 feet以下であればバスタイプの大きいものも普通免許で運転できるようです。
もちろんキッチン、トイレ、シャワー、また冷暖房も完備されているものがほとんどで、室内では快適に過ごせます。
最新式のものは何十万ドルもする非常に高価なキャンピングカーです。
キャンピングトレイラー
筆者が所有しているのは、このキャンピングトレイラーというタイプで、エンジンを持たずに、車でけん引するキャンピングカーです。
エンジンがついていない分、RVに比べると価格は随分と安くなるのが特徴です。RVと同じく、キッチン、トイレ、シャワー、冷暖房が完備されています。しかし牽引をするので、RVに比べると運転は大変なようです。
さて、キャンピングカーのメリットと言えば、全てが整っているということですね。アメリカのキャンピング場にはRVパーキングという場所があり、テントでのキャンパーとは別で、キャンピングカーのキャンパー専用のエリアがあります。
キャンプを行う際は、利用したいキャンプ場のRVパーキングを予約することになります。電気や水、下水道をキャンピングカーにつなげることができるので、ライフラインには全く不自由しません。
また共同のバスやトイレを使わずに、自分たち専用バスルームを好きな時に使えるのは嬉しいです。夜中のキャンプ場のトイレは、もちろん電気もついてはいますが、やはり行かなくて済むに越したことはないですよね。
そして冷暖房が完備しているので、猛暑日や冬の寒い夜でもキャンピングカー内では気候を気にせず快適に過ごせます。
筆者は過去に、冬に湖の辺りでキャンプをしたことがあります。2泊3日のキャンプでしたが、夜は非常に冷え込み大変でした。
それでも何とか着込んだりブランケットを重ねたりして体を暖かくして寝他のですが、2日目の夜になると急に強風になり、もう少しでテントごと飛ばされるところでした。雨の降る中、夜中になる前に全てを撤去して帰ってきたことがあります。
その点、キャンピングカーを利用すれば、雨風の心配は全くありません。キャンピグトレイラーを利用してキャンプした時、夕方には台風のような強風に遭遇したこともありましたが、キャンピングカー内では何も心配することなく過ごすことができました。
もちろんキッチンの設備も整っているので、料理も不自由なく自宅のように調理できます。カウチやテーブルもついているので、室内ではゆったりと過ごせます。
その反面、キャンプ場についたときのセットアップはテントよりも大変だと思います。
電気や水道をつなげ、またトレイラーの場合は、地面とトレイラーを水平にする作業も時間がかかります。下水道をつなげた後も、タンクがいっぱいになったり、詰まったりすることもよくあり、その対応は決して楽しいものではないので、昼間などはなるべくキャンプ場のトイレを使うなどして、工夫することも必要です。
また運転もRVや牽引してのドライブは普段の運転よりも大変ですし、なんといってもガソリンスタンドへの出入りはとても注意が必要です。
ガソリンの消費もとても早く、燃費は悪いです。楽しいロードトリップではありますが、駐車できるスペースを考えながらお店に立ち寄る必要もあり、コーヒーショップにちょっと立ち寄るなどは簡単にはできませんでした。
キャンピングカーもテントも、どちらも良さがあり、どちらもキャンプを満喫できることは間違いなしなので、その時の気分や目的に合わせて試してみるのもいいかなと思いました。
またキャンピングカーやキャンプ用品はわざわざ購入しなくても、用途に合わせてレンタルすることもできるので、居住先や旅行先の近辺でレンタルショップを検索してみるものいいと思います。
それぞれの良さを取り入れながら、毎回キャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか。